仮想通貨(暗号資産)ビットコインは12日、30000ドルのサポートをテストしたと後に大きく回復を見せた。しかし、市場参加者の中には今回の回復に疑いの念を抱いている人もいるようだ。

コインテレグラフ・マーケットとトレーディングビューのデータによると、ビットコインは12日未明の30250ドルから大きく回復し、12時間で20%上昇した。

グッゲンハイム発言を取り戻しただけ

今回の反発は、日足で過去最高の回復劇を見せた。記事執筆時点では36600ドルの高値に近づいている。

しかし、今回の反発によって上昇が始まるかというと、そうではないのかもしれない。

著名仮想通貨アナリストのflibflib氏は、取引所の停止や米資産運用会社グッゲンハイムの幹部が売却することを促すようなコメントによって市場操作が引き起こされたと主張。今回の回復はこの市場操作の失敗によって起きたものであると指摘している。

「陰謀論のようなものだ。2つの主要な仮想通貨取引所が停止し、グッゲンハイム自身が購入する前に、人々に売却することを促した」

BTC/USD 12-hour candle chart (Bitstamp) with recovery data. Source: filbfilb/ TradingView

既報のように、グッゲンハイムのCIOでスコット・ミナード氏は投資家に「売却する時だ」と助言。同社はグレイスケールを通じてビットコインを購入するために、当局からの許可を待っているところだ。そのために意図的に価格を下げようとしているのではないかと批判が集まっている。

取引所が猛威を振るう

一方で大手仮想通貨取引所のコインベースとクラーケンも批判されている。

ビットコイン価格が38000ドルから下落する最中に、プラットフォーム上で問題が発生し、トレーダーが注文が行えなくなる事態が発生した。影響は市場全体に広がり、価格の下落を加速させたと、仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏が指摘している。

同氏は「スポット市場では38000ドルから売りが始まり、その後コインベースで不具合が起き、買いが行えなくなったことで、価格が他の取引所よりも350ドルも下がった。これによって先物取引所のレバレッジ価格が下落し、投機市場に弱気の大混乱を引き起こした」と説明した。

「過去2年間に起きた暴落は、レバレッジをかけすぎた市場でトレーダーの清算によって引き起こされたものだった。しかし今回の暴落は仮想通貨取引所から始まり、1ヶ所の取引所による機能停止が大きく増幅させた。利益のために停止しなかったようだ」

しかし、トレーダー以外は別の視点から評価している。ビットコイン研究者であるビジェイ・ボヤパティ氏が指摘するように、コインベースの取引量は12日午前、過去24時間で101200BTC(約36億ドル)を超えており、ボヤパティ氏の推計では、同社は取引によって最大で1億7500万ドルの利益を得た。

「コインベースは嫌い」と前置きしながらも、今回の取引量が大きかったことは、同社がIPOを行えばより多くの資本がビットコインに流れ込むことの証だろうと話した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン