1月11日の仮想通貨(暗号資産)市場は全面安の展開となっている。4万ドルを割った後もズルズルと値を下げ、1月8日の最高値である42000ドルから10000ドル近く下落。一時32000ドル台に達し、最高値から20%も下落した。足元では35000ドルを回復している。

これは新型コロナウイルスによる影響で大幅安となった、3月以来の下げ幅だ。当時は数日で50%の大幅下落だった。

ビットコインチャート

(出典:Coin360 1月11日午後17時15分)

仮想通貨先物取引プラットフォームであるBybtのデータによると、ビットコインやイーサリアム、XRPなどが総額27億ドル以上もデリバティブ取引所で清算されたことがわかった。

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(出典:Bybt 1月11日午後17時00分)

シンガポールの仮想通貨取引所Lunoの事業責任者であるビジャイ・アヤール氏はブルームバーグに対し、「今回の下落が大規模な調整の始まりかはわからないが、放物線を描いていた上昇が崩れたのが確認された」と急落が上昇局面を崩したことを強調した。

ビットコインが大幅に下落する中で、米投資会社グッゲンハイム・パートナーズのスコット・ミナード氏はツイッターで「ビットコインのパラボリックな上昇は短期では維持できないだろう」と指摘。「目標の35000ドルは達成した。お金を引き出す時だ」と話した。こうした機関投資家が一部利益確定をしたのかもしれない。