過去24時間でビットコイン取引に支払われた手数料が50%以上も増えた。オンチェーンのデータ分析を手がけるグラスノードが指摘した

過去24時間のビットコイン取引支払い手数料は、9500ドル以上。50.7%以上の増加だった。また、手数料の中央値は0.78ドルで58.8%のプラスだった。

イスラエルブロックチェーン協会の会長であるメニ・ローゼンフェルド氏は、コインテレグラフの取材に答えて、ビットコイン手数料増加について見解を述べた。同氏は、これほどの短期間で手数料が増加するのは重大な意味を持つとし、次のように述べた。

「もしこのトレンドが続けば、手数料のマイルドな高騰はポジティブなサインになる。人々が手数料を出す意欲を示していることになる。つまり、ビットコインの人気と使用が増えているということだ。これは、ビットコインの価格と普及に相関するだろう。しかしもし価格が高騰しすぎれば、健全なサインとは言えない。ビットコインがインフラ技術的にスケールできていないことを意味しており、ビットコインからの恩恵が受けにくくなり、ビットコインのポジティブな影響を享受しにくくなる」

ローゼンフェルド氏は、ビットコインのスケーラービリティ技術改善によって、将来的にビットコインの手数料が増加しないかもしれないとみている。

「ビットコインが成長するにつれて、ライトニングネットワークのようなセカンドレイヤーソリューションへの依存が増えるだろう。セカンドレイヤーでの手数料はかなり安い」

同氏は、ビットコインの手数料はどこかに適正なレベルがあるとみている。「もし手数料が低すぎればマイナーが資金不足になるし、高すぎればビットコインの使い勝手が悪くなる」と述べた。

その上で、現時点ではビットコインの手数料がそもそも低いため「増加は健全なサイン」であるが、今後高騰しすぎれば「スケーリングソリューションを真剣に考える必要性が出てくる」と解説した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン