前回の記事では歴史的観点から「$9444~9753もしくは$10229~11280は一旦の天井となり再度$6000~7500近辺まで下落調整をつけてくる可能性がある」と記載したが、この予測通りビットコインはこの2つの価格帯が一旦の天井となり上値を抑えられている状況だ(図1、2参照)。

この予測からさほど変化はないが、今回は一つ会員様には以前から解説している歴史的サインについて解説したい。

(図1:前回の記事の事前予測)

(図2:前回の記事の事前予測に対するその後の動向)

ここ直近では株式市場やコモディティー市場、そしてビットコイン市場はアメリカの量的金融緩和による“金余り”やコロナ給付金のよる投資が盛んとなり堅調に推移しているが、現在の状況は第2次世界大戦前と多くの点が似ているために株式市場も更なる下落に繋がる可能性は視野に入れておくべきであろう。

第2次世界大戦前の株式市場は世界恐慌の初動で約50%下落、その後に約6カ月かけて一旦はV字回復したものの、その後にさらに下落する格好となり、結果的に世界恐慌前の最高値である$385から約90%も下落する格好となった。

この時はしっかりとした金融システムが確立されていなかったために、もちろん今の環境とは全く異なるものではあるが一つ言えることは、過去に人、金、モノすべてが止まった前例は皆無に等しい。つまり、何か画期的な政策でも打ち出さない限りは世界恐慌レベル、もしくはそれ以上の不況が起こっていてもおかしくない状況だ。

会員様やライン@登録者様には以前から解説している内容ではあるが、この世界には“サイクル”というものが存在し、100年周期のサイクルもウィルス→大地震 (自然災害)→恐慌→戦争という流れになっており、現状はコロナウィルス蔓延→九州付近で記録的豪雨となり浸水1万棟越となっており、100年サイクル通りの動きとなっているために、今後は引き続き大地震、世界恐慌、そして最悪の場合は戦争に突入という可能性は視野にいれて資産防衛策、そして自分自身の今後を見据えていくべきだろう。

一つ気にとめておくべき点としては、第2次世界大戦前はフーバー大統領からルーズベルトに大統領交代となり、その後にルーズベルト大統領が打ち出したニューディール政策によりアメリカは世界恐慌の危機から脱して、ルーズベルト大統領は一躍“英雄”のような扱いとなっているが、実際のところは経済危機の溝が大きく深まったのはフーバー大統領からルーズベルトへの任期交代中だったということだ。

つまり、あくまで仮説ではあるが今回もまた第2次世界大戦前と似たようなことが起こるのであればトランプ大統領からバイデン氏に大統領交代となる可能性が高く、この任期交代時に“見えない経済の溝”が深まる可能性があることは注意すべきであろう。

もし、トランプ大統領再選となったとしても、再選に必死な状況となり、知らぬ間に経済が悪化していくというシナリオは十分に考えられる。

いずれにせよ、前述した通り世界恐慌時は約6カ月かけてV字回復したものの、その後大幅に下落したことを考慮した上で現在の株式市場を見ると、コロナの影響で2020年3月につけた安値から現在は5ヶ月目に差し掛かっているので、そろそろ下落に警戒しなくてはならない時期には入ってきていると言えるし、夏場に何も起こらなかったとしても引き続き大統領選前の9月~11月前後にかけては注意をしておくべきだろう。

サイクルは周期によくズレが生じる傾向があるためにアバウトな戦略しか立てられないのが難点ではあるが、相場の中長期的な動向を読み解くためには非常に強い武器となる。

ここまで堅調に推移してきているビットコインだが、現在のビットコインはダウとの連動性も高い側面もあり、一部では“ダウコイン”とも呼ばれているために、もし歴史が繰り返されて株式がさらに下落するという展開になるのであればビットコインもそれに連れて一時的に下落という可能性視野にいれなくてはならない。

現在は右肩上がりにお金の発行量が増加しているので、相対的にモノの値段は上昇しやすい状況なので、このまま堅調に推移していくという可能性もあるが、一つ言えること現在のビットコインは2018年9月頃、そして2019年9月頃の暴落前のチャートパターンに似ているということだ。

過去2回はディセンディングトライアングル(高値を切り下げて、安値は同じ位置で止められている形)を形成して下落する格好となり、現在のビットコインも同じ形を形成している。(図3参照)

(図3:過去との比較)

また、ここ直近では大幅にアルトコインが上昇している状況であり、銅などのコモディティーも力強く上昇している状況であり、DOGEコインが急騰したことが話題となっているが、実は2018年9月頃の暴落前にも銅が上昇し、DOGEコインが急騰していたが、その後、DOGEコインがズルズルと下落して、その後にビットコインも大幅に下落したという歴史があり、価格の動向も似ている状況な
ので、下落に警戒せざるおえない状況にみえる(図4参照)。

そのため、しばらくの間$9000~9500くらいのレンジを横ばいで推移するような動きとなると下落には注意が必要である。

また、現在はファンドも上昇リスクに備えたポジションの取り方をしているものの、先週は$9300近辺では売り増しを行っているところを見ると、一旦は下落をさせたいという思惑も働いているように見える。

(図4:2018年9月頃との比較分析)

今回も歴史が繰り替えされて下落するとなるのであれば、目先のターゲットとしてはまずは$8930近辺。ここを明確に下抜けた場合は下落トレンドに転換する可能性が有り、次は$8300〜8500まで下落する可能性がある。

そこまでは買う気のない投資家も多いので、このゾーンまでくると一部投資家の買いが入り、一旦はサポ―トになる可能性がある。

但し、ここではアバウトにしか解説できないが、歴史的観点から$6000~7000台もしくはそれ以下にまで足を突っ込むという可能性も十分にありえるので、その点は念頭に入れておくべきだろう。

その逆に$8930を割れずに$9384~9519を明確に越えた場合は一旦は上昇の圧力がかかる可能性が出てくるため、$8930を維持するか、割れるかは重要なポイントとなってきそうだ。

いずれにせよ、大事なのは予測が当たる、当たらないではなく、もし歴史が繰り替えされた場合、現在ポジション保有しているのであればどこが利確、撤退ラインとなり、逆にどこまで下落してきた場合は買うのかをしっかりと想定した上で“準備”をしておくことが大切だ。

 

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