下落基調なビットコイン相場、どのような戦略を取るべきか【仮想通貨相場分析】

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります

BTC / USDは8月21日記事でフラッグパターンを形成して、下落する可能性について記載したが、この予測通りの展開となっている(図1参照)。

(図1 8月21日の記事の予測シナリオ)

(図2 8月21日の記事に対してのその後の動向)

大まかな戦略は前回の記事と変わらないが、もう少し細かい戦略をシェアしよう。

前回の記事では、現在の動きと似たような、暴騰後の暴落する動きが過去に2回あったことを解説した。

その過去2回の動きでは、2回とも、その手前の上昇(暴騰)に対してフィボナッチの61.8~78.6%まで戻している(図3参照)。

(図3 過去との比較分析1)

また、月足に50SMA(移動平均線)を入れて分析を行うと、1回目は過去に50ヶ月分のローソク足がないので分析は行えないが、2017年の暴騰後の2018年の暴落時は月足の50SMAまで下落して、そこから上昇トレンドに転換していった。

もし、今回も同じようなことが起こるのであれば月足の50SMAまで下落して、上昇トレンドに転じる可能性がある。

移動平均線はその名の通り、月足確定時に動くので、あくまで段階での話ではあるが,50SMAが位置している場所も、前述したフィボナッチの61.8~78.6%のゾーンになるので上記の分析と一致する(図4参照)。

そのため、過去と同じことが起こるのであれば、やはりBTC / USDは$4357~5426まで下落してもおかしくはないように見える。

(図4 過去との比較分析2)

それを踏まえた上で、もう少し細かい戦略を見ていくとしよう。

現在、ビットコインはフラッグパターン(旗のような形)という調整パターンを形成しているために、いずれはまた上昇トレンドに転換していくことが予測されるために長期的には心配ない。

現在はフラッグパターンのE波(フラッグパターンの最終波動)を形成中に見えるために、もし、現在の価格の動きがE波であれば、底は徐々に近づいてきているように見える。

今回のフラッグパターン形成の傾向を読み解くと、今までのパターンとしてはA波の赤の矢印の下落幅と同じ幅下落すると、B波の青の矢印と同じ値幅分、プルバックする傾向がある。

この動きが繰り返されるのであれば、ビットコインはやはり、$4578~5832($5422~5832)まで下落する可能性がある。

また、現在の動きのその手前の波動のD波を見ると5波形成で下落している。

現在はE波の修正4波目に見えるので、今回も同じ動きとなるのであれば、4波修正後に5波目で4578~5832ドル(5422~5832ドル)まで下落する可能性がある(図5参照)。

但し、5波目がダブルボトムで終わる可能性もあるために、その場合は$6404~6547が底になって、プルバックする可能性もあるので、5波目をつけに下落した時の底値の固さを確認する必要がある。

(図5 今後の予測シナリオ)

さらに、細かく分析をしてみよう。

現在は各メジャー取引所によって動きはバラバラだ。

日本の取引所で取引をしているプレイヤーの動向を見ると、日本人は突っ込み売りをしている状態で、75万円近辺でショートをしまって、含み損を抱えているプレイヤーも多く見られる。

そのため、価格が再度75万円($6404~6547)に近づいてくると、損切を行ったり、「やれやれ買い」(±0で決済)をするプレイヤーがいるために一旦はサポートになりやすい状況に見える。

その一方でファンドの動向は会社によってバラバラな動きをしているが、ファンド全体で見ると売りの姿勢は崩していてない。

一部ファンドは$7200近辺で若干、売り増しを行っているので、下落圧力はかかりやすい状況だ。

また、Bitfinexのポジション動向を見ると現在はロング偏りすぎの水準に達しているために、これも上昇すれば上値が抑えられやすい材料となりうる。

そのため、基本的には上昇すれば上値を抑えられやすく、下落すれば、買戻しが入り、下値が抑えられやすい、レンジ相場となりうる。

この観点から現在は$7574~7865がレンジの上限、$7170~7396をレンジの下限と捉えて、レンジの上限に引き付けて上値が重いようであれば戻り売り検討、レンジの下限に引き付けて下値が固いようであれば短期買い検討といった戦略を考えていくのが無難であろう(図6参照)。

その中央値である$7170~7396で売買を行うと、上下に振り回されやすいので注意が必要だ。

少し大きな調整ABCを形成しに、チャネルラインの上限近辺である$7983~8284までプルバックする可能性もあるので、ここで上値が重くなるようであれば比較的売りやすい場所となってきそうだ。

売りも買いも両方行ってしまうと一貫性のないトレードになってしまうので、基本的にはプルバック後の戻り売りをメインに今は考えていくのがいいだろう。

現物で買い場を探している方は$4578~5832($5422~5832)まで引き付けての買いがベストではあるが、$6404~6547が底値になる可能性もあるので、買い遅れたくないという方は$6404~6547である程度買っておき、$4578~5832($5422~5832)まで下がったら、また買うという戦略が好ましいだろう。

(図6 意識すべきレンジゾーン)

 

著者 トシムリン
トレード歴14年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自手法を編み出し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。 分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。