匿名ブラウザ「Tor(トーア)」プロジェクトがBTCペイサーバーと連携して公開したビットコイン(BTC)ベースのクラウドファンディングは、公開後25時間で目標の1万ドル(約108万円)に達した。BTCペイが7月16日に述べた。
BTCペイはオープンソースの決済処理サービスを提供する。今回のプロジェクト「BitcoinForTor(ビットコイン・フォー・トーア)」は7月15日に公開。BTCペイは翌16日にツイッターで、ソフトキャップ(必要最低限の資金調達量)に達したと述べた。同キャンペーンは13日間継続するとし、さらなる投資を呼び掛けている。
同プロジェクトのウェブサイトによると、資金は直接ザ・トーア・プロジェクトのレジャーナノSウォレットに充てる。オンラインのプライバシーや自由といった人権に特化した世界に広がるコミュニティのサポートに使用するとしている。
トーアとは、「The Onion Router」の略。発信者のサイトへのアクセスを、直接ではなく、玉ねぎ(Onion)の皮のように曲がりくねったルーティングでアクセスさせることで発信者を追跡しにくくする。トーアの支持者と仮想通貨の支持者は、プライバシーや分散型を大切にする精神を共有していると言われる。一方、中国やロシア、ベネズエラなど、インターネットに対する検閲を強化する国々は、トーアを禁止している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版