仮想通貨で取引されるいくつかの主要なメタバースの土地価格が、2022年のピーク時から大幅に下落し、ほとんどが90%近く値下がりしている。

CoinGeckoが発表した調査によれば、アザーディーズ(Otherdeeds)、ザ・サンドボックス(The Sandbox)、ディセントラランド(Decentraland)、ソムニウム(Somnium)、ヴォクセルズ(Voxels)といった人気のあるメタバース上の土地は、2022年1月1日から2023年5月24日までの期間中にすべて価値が下落している。

Metaverse land prices comparison. Source: CoinGecko

上記のグラフに示されているように、当時最も高価だったアザーサイドが展開するアザーディーズの土地は、かつて5ETHで取引されていたが、現在は1.09ETHで取引されており、78.2%下落している。ザ・サンドボックスとディセントラランドの土地もそれぞれ89.76%、87.88%下落している。

CoinGeckoは、メタバースで最も安い土地はヴォクセルズであるとし、5月24日現在0.16ETHで取引されていると指摘している。ヴォクセルズの仮想土地は93.8%の価値が失われたが、ソムニウムも同様の下落となっている。価格の大幅な下落にもかかわらず、ヴォクセルズは依然として回復に楽観的だ。「我々は5位だ!5位だ!(私も傷ついたが、冬は冬だ。建設を続けるしかない)」と公式ツイッターアカウントで述べている

テック企業大手などは、さまざまな投資や取り組みを通じて、メタバースの可能性を検討している。iPhoneメーカーのアップルは、メタバースへの関心を再燃させる可能性のある複合現実ヘッドセットを近日中にリリースする予定だ。

コインテレグラフに語ったeToroの市場アナリスト、ジョシュ・ギルバート氏は、アップルの高品質で市場を変える製品を提供する実績を考慮すれば、新しいヘッドセットが市場を活性化させる可能性があると述べた。「アップルがやるときは、たいていうまくやる」とギルバート氏は語る。アップル製品に詳しいマーク・ガーマン氏によると、新しいアップルのヘッドセットは6月5日にリリースされる予定だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン