米アイオワ州の民主党は7日、アイオワ州党員集会での結果が100%揃ったと発表した。ただ上位2人の差がわずかであり、アプリの不具合から集計方法の信ぴょう性に疑念が生じていることから、勝者が誰なのかはまだわからない状況だ。

CNNによると、アイオワ州の党員集会は開票率100%でピート・ブティジェッジ氏が26.2%、バーニー・サンダース氏が26.1%で大接戦となっている。

集計に使ったアプリの不具合が原因で3日後にようやく100%の結果が判明した。

「いいかげんにしろ」

 米民主党全国委員会(DNC)のトム・ペレス委員長がアイオワ州党員集会の集計見直しを求めた。

「いいかげんにしろ。代議員選出に置いて問題が発生しており集計結果に対して国民に自信を持ってもらうため、アイオワ州の民主党に対して直ちに見直しを始めるように求める」

結果発表が遅れている背景にあるのはシャドウ社が開発したアプリ。2016年のヒラリー・クリントンの大統領選挙キャンペーン出身者が開発に関わったとみられている。

結果発表が遅れたことから、民主党の勝者はメディアの注目が集まるベストなタイミングで勝利演説をすることができなかった。

AP通信は6日「アイオワ州を勝者を決定することができない」と報じた

サンダース氏は勝利宣言

現状でわずかな差でブティジェッジ氏の後塵に拝しているサンダース氏は、7日、得票率を理由に「勝利宣言」をした。上記の開票結果が示しているのは大統領に指名に必要な代議員の数だ。

ワシントン・ポストによると、サンダース氏の代議員の集計は「意味がない」と主張。同氏とブティジェッジ氏は同じ数の代議員を獲得することを理由に挙げた。