大手仮想通貨メディアCCNが10日にサイトを閉鎖することを発表した。理由はグーグルによる検索エンジンのアルゴリズム変更による訪問者数の減少だ。

CCNによると、グーグルが3日に行ったコア・アップデートによってサイトへの訪問者数が激減。一夜にしてモバイル版で71%も訪問者数が減ったそうだ。CCNは、新たなメンバーがチームに加わる中、こうした状況では広告収入を頼りに事業を継続するのが困難と判断した。

グーグルのアルゴリズム変更の影響を受けた仮想通貨メディアはCCNだけではない。Sistrix.comによると、モバイル版でコインデスクは34.6%、コインテレグラフは21.1%も訪問者数が減少した。

同様に訪問者数が減少した英国のデイリーメイルなどの分析から「クリックベイト」が評価引き下げの要因という推測があるものの、CCNが指摘するように「グーグルの2019年6月のコアアップデートに関わった人以外でない限り」、予算内で推測や実験しかできないだろう。

その上でCCNは、次のようにグーグルに苦言を呈した。

もしグーグルがCCNについて突然(覚えておいてほしい、文字通り一夜にしてだ)悪いサイトと認識し始めたなら、なぜ我々に理由を理解するチャンスを与えないのか?大きなアップデートの前になぜ教えてくれないのか?我々は一夜にして何が起きたか分からないまま大打撃を受けた。60人以上のチームと6年間の努力が水の泡となった」

その上でCCNは、グーグルコアアップデートの3ヵ月前に通知すること、サイト側にどんな対策ができるか説明すること、多国籍のタスクフォースを設置して「民主主義、言論の自由、表現の自由、情報の自由」のためにグーグルの検索エンジンアップデートを調査することを要望した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版