ブロックチェーンがビジネスモデルの変革をもたらすにはまだ時間がかかると見る企業幹部は少なくないようだ。
28日付のウォール・ストリート・ジャーナルによると、米宅配大手UPSのCIO(最高情報責任者)であるファン・ペレス氏は、ブロックチェーン技術の導入を試みているものの、「2019年に大きな恩恵をもたらすことになるとは思っていない」と発言。「多くの関係者が同じ席について技術を評価する必要がある」ため、まだブロックチェーンは発展途上の段階だという認識を示した。
また、ユナイテッド航空のリンダ・ジョジョCDO(最高デジタル責任者)は、「まだキラーユースケース(直接普及につながるほど魅力的な利用ケース)を発見していない」と同調したという。
ブロックチェーンのビジネス利用に関しては評価が分かれている。
米国小売大手のウォルマートは、ブロックチェーンを使うことで供給ラインの透明化をはかり、食の安全の向上に役立てる方針を発表。また、ブロックチェーン特許申請数では、IBMとアリババが世界1の座を争っており、10月時点でアリババは90件、IBMは89件の特許を登録している。
一方、何でもかんでも「ブロックチェーン」と呼ぶ風潮を省みる動きも出ている。フォーチュンは、1年前だったら「ブロックチェーン」という言葉を使うだけで興味を引きつけられたが、最近はそれが難しくなっていると分析している。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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