仮想通貨業界のマーケティング 次のバズワードは「ノーベル経済学者」?

世間から注目を浴びるためには「ブロックチェーン」と言うだけでは物足りなくなってきているのかもしれない。

30日付はフォーチュンによると、仮想通貨・ブロックチェーン業界で注目を集めるため「ノーベル経済学者」との提携を発表するスタートアップが増えているという。

最近は、ブロックチェーンスタートアップのCovee Network が2012年にノーベル経済学賞を受賞したアルビン・ロス氏とパートナーシップを結んだと発表。同氏は「ゲーム理論」と「マーケットデザイン」の専門家だ。また Prysm Groupは、2016年にノーベル経済学賞を受賞したハーバード大学のオリバー・ハート教授の名前を借りているほか、Cryptic Labs LLCは、2007年受賞のエリック・マスキン教授、2010年受賞のクリストファー・ピサデリス教授と提携した。

フォーチュンは、1年前だったら「ブロックチェーン」という言葉を使うだけで興味を引きつけられたが、最近はそれが難しくなっている事が背景にあると分析。実際、8月のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)による資金調達額は2017年の5月以降で最も低かったという報告も出ていて、競合から一歩抜け出すためマーケティング手法を変える時期がきているのかもしれない。

ノーベル経済学賞の受賞者がプロジェクトに対して本質的に貢献するのかはまだ未知数だ。

仮想通貨やブロックチェーンに対して積極的に意見を述べるノーベル経済学賞受賞者として有名なのは、2008年受賞のポール・クルーグマン氏だ。ビットコイン批判の急先鋒として知られ、2013年の12月に「ビットコインは悪魔」というブログを公開。今年に入ってからも「バブル、バブル、詐欺、そしてトラブル」と題したブログを更新していた。ただ、8月に「ビットコインは金(ゴールド)よりも有用性が高い。将来、ビットコインが価値あるものになる可能性がある」と新たに発言していた

また2013年受賞のロバート・シラー教授は、4月に「ビットコインはバブルかもしれなが、それが破裂して永遠に消えてしまうというわけではない」という考えを示していた