ファンドストラットのアナリストで仮想通貨強気派としても知られるトム・リー氏は、仮想通貨マーケットが急落する中でも、ビットコイン価格が年末に1万5000ドルになるとの予測を維持した。20日のCNBCとのインタビューの中で発言した。

トム・リー氏は仮想通貨が反発するとの予測を改めて示したが、現状については市場がネガティブな展開になっていると認めた。

しかし、リー氏はビットコインの価格が急落したとしても、機関投資家による仮想通貨市場への参入があると強調する。これによって、「(仮想通貨)採用の次の波」を引き出すことになると指摘する。

リー氏は、機関投資家の仮想通貨への関心を高めることになる、2つのカギとなるファクターがあると説明している。1つはインターコンチネンタル取引所(ICE)が運営するデジタル資産プラットフォーム、バックト(Bakkt)の存在だ。ただバックトは20日、取引開始を来年1月24日に延期すると発表した

もう1つのファクターは、仮想通貨への規制がより明確になることだ。規制明確化によって、市場参入のハードルが低くなるという見方だ。リー氏は、この動きは部分的に「進行中」だとし、次のように語った。

「〔規制の明確化となれば〕機関投資家は、市場に投資することがより安心して行うようになるだろう」

またリー氏は、改めてビットコインに対して強気な姿勢を示した。ビットコインが「コモディティ(金融商品)としてみるのがおそらく妥当だろう」と指摘し、「新興のアセットクラスにとなる」と語った。

トム・リー氏は11月14日の仮想通貨市場の急落を受け、16日にビットコインの年末時点の価格予想を2万5000ドルから1万5000ドルに引き下げた。リー氏は仮想通貨強気派として知られ、これまでは強気の予想を維持していた。9月時点でビットコインが9000ドルだった時も、「18年で最大の買いの機会だ」と発言していた。

 

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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日