低迷する仮想通貨市場の取引量が激減している。
機関投資家向けに仮想通貨市場の分析を行うDiar社が26日に発表した報告書によると、主要仮想通貨取引所8社に上場する仮想通貨の60%の取引高が年初から比べて縮小しているようだ。(Binance, OKex, Huobi, Bitfinex, Kraken, Poloniex, Bittrex, HitBTCからのデータで分析)
これら仮想通貨の20%以上は著しく下落しており、今年1月の上げ相場の時の取引量に比べて、現在はその90%未満の取引量となっている。しかも安値買いをしようとする投資家もいない状況という。
一方で410種の仮想通貨の取引量は年初から増加。100%を超える取引量増となった仮想通貨の数は10月から11月の間102から91へと低下した。同期間に取引量が増加した仮想通貨は片手で数えるほどだったという。
Source: Diar, Volume 2, Issue 46
だが事情は取引所ごとに異なるようだ。
例えば米大手取引所のポロニエックスでは上場されているすべての仮想通貨の取引量が年初よりも減少。対照的にビットレックスでは、年初に比べ取引量が減ったのは3種の仮想通貨だけだったという。ダイアーは次の通りに報告を続けている。
また、アルトコイン取引で日本人にも人気のバイナンスでも、上場する仮想通貨で取引量が年初に比べ減ったのは半数弱だったという。
バイナンスの趙長鵬(ジャオ・チャンポン、通称CZ)CEOは今月行われたインタビューの中で、減少しつつある仮想通貨取引量について「懸念していない」と語った。同社における仮想通貨取引量は今年1月に比べて10分の1となっているが、それでも「2、3年前」に比べればずっと多く、ビジネスは「いまだに利益をあげている」と趙CEOは語っている。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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