IEOなどトークン新規発行による資金調達、2019年上半期で約2218億円に

新興技術分析企業のテックアトラス(TeqAtlas)は8月1日、トークン生成イベント(TGEs)を利用した資金調達において、2019年上半期にブロックチェーン企業は計20億9500万ドル(約2218億円)を調達したというレポートを公開した。TGEsまたはTGEは、仮想通貨の新規発行による資金調達にあたる「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」や「IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)」の代替語。また同時期に、ベンチャーキャピタル(VC)を介して調達された金額は計12億4800万ドル(約1321億円)となったという。

なおテックアトラスによると、VCによる投資、TGEといった従来および代替資金調達を用いて、投資家1800人に支援されているブロックチェーン企業約2500社を基に分析したそうだ。

18年の152億ドル(約1.6兆円)がピーク

テックアトラスによると、投資家は依然としてブロックチェーン企業を利益率の高い投資と見なしているという。2014年から2019年前半までの4年半にわたって投資額は増加しており、その合計金額は約92億ドル(約9746億円)に達したそうだ。

(出典: テックアトラス(TeqAtlas) ブロックチェーン企業による資金調達金額の推移)

一方、TGEsによる調達金額は2018年だけで計152億ドル(約1兆6111億円)以上となり、2019年上半期は先に挙げた計20億9500万ドル(約2218億円)まで減少した。ただし2019年上半期は、従来のVC投資を介し調達された資金額のほぼ2倍となっている。

またブロックチェーン企業が実施したTGEとVC投資ラウンドの総数は、2017年416件(TGE:282、VC:196)、2018年910件(TGE:460、VC:450)、2019年上半期268件(TGE:153、VC:115)となった。

(出典: テックアトラス(TeqAtlas) ブロックチェーン企業が実施したTGEとVC投資ラウンドの件数)

調達件数は、2018年以降TGEとVC投資ラウンドとでほぼ同数となっているものの、調達金額(平均)については、TGEはVC投資ラウンドよりも約26%高い状態となっている。

各国の規制による不確実性が影響

テックアトラスによると、2019年上半期現在、すべての資金調達のうち56%がTGEを介してクローズしているという。また起業初期段階のVC投資は、TGE含むすべての資金調達手段において最大シェアとなる約34%を占めていると説明した。

またテックアトラスは、2018年以来TGEによる資金調達は毎月および四半期ごとに減少傾向にあり、資金調達方法の混乱を招く法律・規制についても注意するよう投資家に呼びかけている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版