セイシェルを拠点とする仮想通貨(暗号資産)取引所は、2019年にクロスボーダーのビットコイン(BTC)取引で世界をリードしていた

セーシェルは総人口10万人未満の小さな島国だが、規制が厳しくなく、税負担を最適化できる場所を探している企業に最適な場所を提供しているようだ。

セイシェルが1位、米国が2位

クリスタル・ブロックチェーン(Crystal Blockchain)が、世界中の取引所間のビットコインの流れを調査した。セイシェルを拠点とする取引所は、送金と受金の両方の面でリードしていた。

International Flow of Bitcoins

出典. Crystal ビットコインの国際的なフロー

クリスタルのレポートでは、バイナンス(Binance)がセイシェル拠点の取引所とみなされていることに注意をする必要がある。2019年、12の取引所が158.3億ドル相当のビットコインを受け取り、208.3億ドル相当のBTCを送金した。米国を拠点とする25の取引所は、国境を越えた取引で180億ドルを受け取っており、2番手となっている。

国際的な取引のルートでは、セイシェルーEU間が最も活発だ。次いで、セイシェルー米国間やセイシェルー韓国間がそれぞれ20億ドル以上の取引となっている。

今後世界的に仮想通貨に対する規制が強化されることになれば、世界的な仮想通貨の流れにどのような影響を与えるかが、今後の焦点になるだろう。より多くの取引所がより良い投資家保護を行っている地域に移転するか、もしくは政府の規制が緩い地域へと移動することになるか。今後の動きに注目だろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン