仮想通貨関連の金融サービスを手掛けるアンチェインド・キャピタル(Unchained Capital)の事業開発責任者、パーカー・ルイス氏は、政府による景気刺激策の話が浮上しているのは、より多くのビットコイン(BTC)を買う時が来たという兆候であると主張している。

「新しい兆ドル規模の刺激策が発表されるたび、私はすぐにビットコインを購入している」と、ルイス氏は、モルガンクリークデジタルのアンソニー・ポンプリアーノ氏との対談で語っている。「それは私にとって新しいトリガーであり、1週間に1回はビットコインを買うようになった」と、ルイス氏は話している。

2020年3月、新型コロナウィルスのパンデミックが全面化した後、米政府は、ウィルスの拡散阻止のため、様々な対策を講じた。その後、2兆ドル規模の景気刺激策をはじめ、経済対策の措置を講じている。

ポンプリアーノ氏は、ルイス氏との対談の冒頭で、政府が現在行っている多額の支出について、米国における債務膨張への懸念を表明している。

米国政府による債務の拡大は、将来的なインフラをもたらすリスクを高めることになる。ルイス氏は、そのような活動は「それがどのくらい続くのか?」と、持続性に疑問を呈する。

人々は現金からビットコインへ?

「債務の膨張とレバレッジの度合いは、不安定ながらもシステムを維持することにはなるだろうが、同時にそれを破壊することになる」と、ルイス氏は語った。

ルイス氏は、人々がビットコインに脱出するようになれば、現金需要が減少していくと予測する。十分な数の人々がBTCに流れていけば、ドル需要が減少し、「QE(量的緩和)のサイクルが最終的に崩壊することになる」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン