メタバースプロジェクト「ザ・サンドボックス」の共同創設者兼CEOのアーサー・マドリッド氏のツイッターアカウントが、5月26日にハッキングされた。マドリッド氏はアカウントを取り戻した後の投稿によれば、攻撃者がフィッシング詐欺の偽エアドロップを宣伝するために自分のアカウントを使用したという。

マドリッド氏は投稿で、ザ・サンドボックスのユーザーに対し、「エアドロップやURLを宣伝するリンクを決してクリックしないでください。また、公式URL以外のURLを使用しているものには注意してください」と警告した。

マドリッド氏の投稿の4時間前には、ザ・サンドボックスの公式ツイッターアカウントも、詐欺師によってアカウントを乗っ取られ、「SANDトークンの偽エアドロップ」を宣伝するフィッシングリンクを投稿していた。公式アカウントは、「サイトを速やかに閉鎖し、問題を解決するために作業している」と述べている

5月26日午後8時26分現在、詐欺サイトは閉鎖されており、404エラーが表示されている。

フィッシング攻撃は仮想通貨コミュニティで頻繁に問題となっている。5月19日には、Telegram上で「インフェルノ・ドレイナー」という詐欺サービスが運営されていることが報道された。ここでは何百ものフィッシング詐欺サイトを作成するウェブサイトビルダーを募集していた。発見されるまでに、約600万ドル(約6億8400万円)がユーザーから盗まれたとされる。

4月15日には、サイバーセキュリティ企業カスペルスキーが、2022年にフィッシング攻撃が前年比40%増加したと報告している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン