感謝祭、ブラックフライデー、サイバーマンデーが終わると、慈善事業への貢献を促す一日「ギビングチューズデー」がやって来る。今年は、19年に始まったザ・ギビング・ブロックの取り組み「クリプトギビングチューズデー(Crypto Giving Tuesday)」のおかげで、仮想通貨による慈善活動の盛り上がりが見られた。非営利団体が仮想通貨を受け入れられるように支援するこの組織は今年、仮想通貨で240万ドル相当を集めた。これは、20年のクリプトギビングチューズデーから583%増となる金額である。

今年は、慈善団体、大学、宗教的奉仕団体から、その他のミッションに基づく組織まで、合計1071の非営利団体が参加し、その平均寄付額は12600ドルだった。寄付の大半はイーサ(ETH)で行われ、ビットコイン(BTC)とUSDコイン(USDC)がそれぞれ2番目と3番目に多かった。ETHでの寄付は120万ドル相当以上に上り、寄付総額でBTCを抜いてトップに立ったことが注目される。

ザ・ギビング・ブロックは「#BagSeason」と名付けられた全体的なキャンペーンにおいて、12月31日までに1億ドル相当以上の仮想通貨を集めることを目標に設定している。ザ・ギビング・ブロックのウェブサイトによれば、同組織は#CryptoGivingTuesdayの後これまでに、5000万ドル以上の資金集めに成功している。今後は目標達成のため、さらに5000人の仮想通貨ユーザーからそれぞれ10000ドル以上の寄付を集めることを計画している。

ザ・ギビング・ブロックのスポンサーには、ゼンゴー、GSR、ジェミニ、アブラ、チェダーなどの企業が名を連ねている。これから参加する寄付者は、個人でも団体でも、保有する仮想通貨の毎年1%以上を慈善団体に寄付する約束を結ぶことができる。この「クリプトギビングプレッジ(仮想通貨寄付約束)」に参加する寄付者の上位5名の中には、プロスケートボーダーのトニー・ホーク氏、俳優のレイン・ウィルソン氏、仮想通貨デリバティブ取引所のFTXが含まれている