タイ証券取引委員会(SEC)は、ジップメックスの元CEOアカラープ・ユムウィライ氏に対し、顧客に対する虚偽の情報を提供したとして詐欺の疑いで告発した。

SECの2月8日の声明によれば、SECはアカラープ氏がジップメックス・タイのCEOであった期間に、ユーザーのジップメックス・ウォレットにある資産が海外の仮想通貨ウォレットに移されたという虚偽の声明を発表したという。SECによると、この虚偽情報はジップメックスの利用規約に反し、「顧客から情報を隠蔽することによる腐敗と欺瞞」にあたる。規制当局はアカラープ氏の疑惑に関する告発をタイの地方犯罪取締局に提出し、法的措置を求めた。

アカラープ氏のLinkedInプロフィールによると、彼は2018年8月から2023年11月までジップメックスタイのCEOを務めていた。

シンガポールの仮想通貨取引所ジップメックスのタイ法人であるジップメックスタイは、2023年にVベンチャーズによる買収について金融規制当局から調査を受けていたと報じられている。2月2日、タイSECはジップメックスに対し、仮想通貨取引およびブローカーサービスを一時的に停止し、規制ガイドラインに準拠するために15日以内に対応するよう命じた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン