タイ証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨取引所ジップメックスに対し、デジタル資産の取引とブローカー業務を一時停止するよう命じた。

2月2日の発表で、タイSECはジップメックスに対し、金融規制当局が以前に命じた通り「財務状況と運営上の不備を是正する」ために15日間の猶予を与えた。SECによると、規制当局の要求を満たした場合に限り、通常運営を再開できるが、その間ユーザーは資金を出金することができなければならない。

タイSECは「法律によって定められた手続きに従って、デジタル資産事業者がSECの命令に従うことができない場合 [...] 指定された期間内に、SECは財務大臣に命令の取り消しを検討するよう提案するかもしれない」とのべた。

ジップメックスは2023年の仮想通貨市場の下落を受けてSECの規制監視を受けている。同取引所はVベンチャーズによる買収が行われたが、タイで規制承認なしに運営していたのかについて調査を受けていたと報じられている。ジップメックスは2023年11月に取引を一時停止しており、この措置は規制への遵守を試みるためだと説明した。

シンガポールに本拠を置くこの取引所は2022年に破産を申請し、顧客に対して9700万ドルの債務があると報告されている。2023年11月時点で、ジップメックスは債権者に対して、リストラ努力の一環として初期請求額の1ドルあたり3.35セントを提供する意向だと報じられている