新型コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックにもかかわらず、いくつかの世界的なイベントは計画通り開催することを選択している。イベントを中止するのではなく、新技術の導入により、参会者同士の密な接触を制限しようと努力している。そのようなソリューションの1つに、ブロックチェーン技術を利用したキャッシュレス決済システムがある。

タイ最大の音楽フェスティバルの1つであるミスティックバレーは、キャッシュレス決済用の独自トークンを発行する。

19日の発表によると、ミスティックバレーの主催者は現地の仮想通貨(暗号資産)取引所Bitazzaと、ブロックチェーンスタートアップのFuse.ioと提携して、独自トークンMYSTを作成した。

新しいトークンは、飲食店やマーチャンダイザーへの支払を含む、フェスティバルでのすべての取引を提供できるように設計されている。このイベントは11月27日から29日まで開催される予定だ。

発表によると、独自トークンMYSTによって、現金の必要性を排除し、参加者とベンダーにとってよりスムーズで安全な体験を提供することを目的としている。

イベントの広報担当者は、ユーザーが未使用のMYSTトークンを法定通貨と交換できるようにすると、コインテレグラフに語っている。「イベント後、現金もしくは電信送金による払い戻しを受け付ける」と述べている。

キャッシュレス決済システムを提供することに加えて、ミスティックバレーでは、参加者がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ステーブルコインのテザー(USDT)などの主要仮想通貨でチケットを購入することもできる。

近年、音楽業界と仮想通貨とは密接に結びついている。バイナンスが支援する分散型音楽共有サービスであるAudiusは、10月下旬にプラットフォーム上のミュージシャンとリスナーに800万ドル分のガバナンストークンを配布している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン