テキサス州もブロックファイに業務停止命令に向けた審理を開始したようだ。ニュージャージー州やアラバマ州など、相次いでブロックファイに対して懸念が示されている。

テキサス州証券委員会は、仮想通貨レンディング企業ブロックファイの「BlockFi Interest Account(BIA)」が州で認可された証券ではないとして、停止命令を申請した。

22日に提出された書類によると、州規制当局は、ブロックファイが未登録の有価証券の販売を通じて、仮想通貨レンディング事業や自己勘定取引の資金を違法に調達していると指摘、審理を行う予定だ。ブロックファイの口座が未登録証券であると認められた場合、業務停止命令を受ける可能性がある。

現段階ではまだ停止命令とはなっておらず、10月13日の審理で判事が命令を認めると、ブロックファイ とその関連会社であるブロックファイ ・レンディングおよびブロックファイ・トレーディングは、同州でのBIA提供を停止しなければならない。申請書によると、ブロックファイは6月9日時点で、テキサス州の住民約25,000人から6億9,100万ドル以上の資産を預かっているという。

テキサス州証券委員会の執行部は4月20日、ブロックファイに対して、BIAが同州の証券法を遵守していない可能性があると通知。今回の申請でも、BIAが証券法の第4.A条に違反していると主張した。

「投資が仮想通貨、ブロックチェーン技術、またはある種のデジタル資産に結びついているという事実は、それが投資契約、ノート、負債の証拠、または他の種類の証券を構成する場合、証券規制から除外されない」

ブロックファイはすでにニュージャージー州から停止命令を受けており、新たな金利口座の顧客を迎え入れることができなくなっている。既報のように、アラバマ州証券委員会は、ブロックファイがアラバマ州で未登録の有価証券を販売した疑いがあるとして、同様の規制による罰則を受けない理由を28日以内に示すよう命令を発出した。ブロックファイ自身は、BIAは有価証券ではないと主張している。