世界最大のステーブルコイン発行会社であるテザー社は、仮想通貨市場の信頼を回復することが「必要不可欠なミッション」であるとし、準備金から資金を貸し出す行為を最終的に停止すると約束した。
12月13日の投稿で、テザー社は、最近大手メディアで指摘された同社の担保付融資に関するFUD(恐怖・不確実性・疑念)に言及した。
テザー社は、同社の担保付融資やしっかりと担保されており、「極めて流動性の高い資産」でカバーされていると説明するとともに、2023年を通じてこれらのローンを廃止する予定であるとしている。
テザー社の担保付融資は、民間銀行が担保を利用して顧客に融資するのと同様の仕組みだと同社は説明する。さらにテザー社はそのローンが100%以上裏付けられていると主張している。
今月初めにウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がこれらの融資はリスクが高いと報道しており、その記事の中で「危機の際に償還金を支払うだけの流動資産がない可能性がある」と指摘していた。今回のテザー社の投稿はこれに対応するものだろう。
テザーは現在、658億USDTを流通させ、ステーブルコインの発行元としてトップである。CoinGeckoによると、市場シェアは46.6%にのぼる。