ステーブルコイン発行企業テザーは、2014年の設立以来、145以上の法執行機関を支援し、違法活動に関連する1億880万USDT以上を回収したと発表した。
「テザーは、仮想通貨の違法使用と戦うために、世界の法執行機関の努力を支援する使命に揺るぎない」とテザーのパオロ・アルドイノCEOは8月23日の発表で述べた。アルドイノ氏は、テザーが詐欺と戦うために法執行機関との協力を「完全に献身的」に続けると主張し、「USDTや他の仮想通貨が犯罪活動に悪用されることを断固として非難する」と述べた。
テザーは設立以来、違法活動に関連する世界中の1900以上の仮想通貨ウォレットを「自主的にブロック」してきたという。
法執行機関との協力
最近では、テザーは米司法省(DoJ)と協力し、恋愛関係を装って被害者を騙して、金を持ち逃げする「豚の屠殺詐欺」から約500万USDTを押収するのを支援した。
これらの詐欺師は通常、被害者とオンラインで出会い、信頼を築くために多くの時間を費やし、より大きな投資を引き出そうとする。テザーは、資金の押収が「詐欺との戦いにおける重要な勝利を示す」と説明した。
今年2月の報告書によれば、2023年には、この種のロマンス詐欺の収益が前年同期比で2倍以上に増加し、2020年から85倍の成長を示していると。
チェイナリシスは、豚の屠殺詐欺は被害者の平均的な支払い額の大きく、「すべての詐欺タイプの中で被害者に最悪の影響を与える」と指摘している。
またテザーは3月には顧客サポート詐欺による詐欺収益の疑いで約140万USDTの押収を支援している。