大手ステーブルコイン発行会社のテザー社は、同社の米ドル建てステーブルコインUSDTの裏付け資産にコマーシャルペーパーを完全に排除する予定であることを改めて表明した。

27日のブログ投稿で、テザー社は「今日現在、中国のコマーシャルペーパーを保有していない」と述べ、コマーシャルペーパーの総保有額は1年前の300億ドルから37億ドルに削減された。

2022年8月下旬までに、テザー社はコマーシャルペーパーのエクスポージャーを2億ドル程度まで減らす計画で、10月末までにコマーシャルペーパー保有ゼロを目指すと、声明には書かれている。

「テザー社は引き続き、個々の発行体や資産に対するエクスポージャーを制限し、分散されたポートフォリオを確保することを目指す。コマーシャル・ペーパーの削減は、コミュニティに対するコミットメントだ」

テザーのコマーシャルペーパー・ポートフォリオの85%が中国やアジアのコマーシャルペーパーに裏付けられているとする一部報道があった。テザー社は6月中旬にこの報道を否定し、そのような疑惑は「全くの虚偽」であると述べている。

最新のブログ記事では、テザー社は虚偽の報道が「仮想通貨通貨業界にとって最大の脅威」であると指摘し、こう付け加えている。

"虚偽の情報の拡散は、業界の評判だけでなく、コミュニティのメンバーをも危険にさらすため、詐欺、ハッキング、サイバー攻撃と同じ懸念のある脅威だ。"