仮想通貨取引所ビットフィネックスの株主であるジャオ・ドン氏は、テザー社が金や原油、ゴムなど商品のバスケットに連動するステーブルコイン「テザー」の発行を計画していることを明かした。
コインテレグラフの取材に対してドン氏は、商品バスケットに連動するテザーを発行する狙いは、銀行に資金を預けることのリスクを回避することだという。
現在、テザー(USDT)は米ドルに連動している。
「テザーは少なくとも83.75%の米ドルに裏付けされている」
また、ドン氏は、テザーは少なくとも83.75%の米ドルに裏付けされていると主張した。
「テザーは、準備金によって完全に裏付けされている。流通する40億USDTのうち、約33.5億ドルはセキュリティーに入っており、6億5000万ドルはビットフィネックスに貸し出されている。ビットフィネックスは、レオトークンのIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)で10億ドル調達したので、テザーにはいつでも返金できる(実際、先月、1億ドルをすでに支払った)」
ドン氏は次のように続けた。
「もし6億5000万ドルを計算していないとしても、83.75%が米ドルに裏付けられていることになる(3350/4000)。だから、72%に裏付けという報道はフェイクニュースだ」
今年5月、テザーの弁護士は30日、テザー(USDT)の4分の3しか米ドルで裏付けられていないことを明かしたと報じられた。
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「人民元連動のステーブルコインは中国の資本規制に影響なし」
さらにドン氏は、テザーが人民元連動のステーブルコインCHNT発行も計画していることについても解説した。
「CHNTは、中国人民銀行の資本規制を邪魔しない。なぜなら、CNH(オフショア人民元)はCNY(人民元)と異なりオフショアのプロダクトだからだ。CNHTは、CNHを国際的に普及させるという点で中国政府の手助けをするだろう」
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版