ドル建てステーブルコインUSDTを発行する​​​テザー社のパオロ・アルドイーノCTOがコインテレグラフの取材に対し、シリコンバレーバンク破綻後にUSDCがドルペッグから一時外れたことや、ビットコインと分散化の重要性について語った。アルドイーノ氏は現在開催中のパリ・ブロックチェーンウィークに参加中だ。

アルドイーノ氏によると、ステーブルコイン発行者の役割は準備金と資産を全力で保護することだと指摘。「(USDCを発行するサークル社は)30億ドル以上の保険のない資金を銀行に置いたままにしておいたことが誤りだ。業界大手の競合のリスク管理への理解が欠如していたことに驚いた」。

また、準備金の置き所について単一の管轄区域に過度に依存することが大きな問題を引き起こす可能性があるとのべた。「多様な管轄区域に資金を置くことが非常に重要だ。分散化により安全性がある」とした。

事件発生当時USDCがゼロになる可能性があったことについては、「業界で独り勝ちしている場合それは本当の業界とはいえず」競合の破綻を望んでいなかったとした。

更に、米ドルが今後も価値の保存手段として機能していくかについては「ビットコインが本当に自分の富を保持する最善かつ安全だ。最近起こった一連の出来事は、ビットコイナーとビットコイン主義者たちがずっと正しかったことを証明している」と語った。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン