テザーは、米国の連邦規制下にある仮想通貨銀行アンカレッジ・デジタルに対し、1億ドルの戦略的株式投資を実施した。これにより、ステーブルコイン発行体であるテザーと同銀行との既存関係が正式化された。
テザーが木曜日に公表した投稿によると、今回の投資は両社のこれまでの協業関係を基盤とするもので、その中にはアンカレッジ・デジタルが発行体を務めるUSAtの役割も含まれる。同トークンは1月27日にローンチされた。
USAtはドル連動型ステーブルコインで、2025年7月に成立したGENIUS法に基づく連邦ペイメント型ステーブルコイン枠組みの下で米国内運用を目的に設計されている。
アンカレッジ・デジタル銀行は2017年にサンフランシスコで設立された。米国で初めて連邦銀行免許を取得したデジタル資産銀行であり、機関顧客向けにカストディ、決済、ステーキング、ステーブルコイン発行サービスを提供している。

今回の投資は、エルサルバドル拠点の投資部門テザー・インベストメンツを通じて実施された。アンカレッジ・デジタルは来年の新規株式公開(IPO)を視野に、2億〜4億ドル規模の資本調達を検討していると最近報じられている。
テザーはUSDt(USDT)の発行体であり、時価総額ベースで世界最大のステーブルコインを展開している。DefiLlamaのデータでは流通額は約1850億ドル、ステーブルコイン市場全体の約60%を占める。
テザー、巨額利益を背景に投資拡大
テザーは2025年に100億ドル超の純利益、63億ドルの余剰準備金を計上した。1月公表の第4四半期証明報告で明らかになったもので、同社バランスシート規模の大きさと近年の投資・買収活動の背景を示している。
7月にはパオロ・アルドイノCEOが、テザーが自己利益を原資として120社超に投資してきたと説明。今後も投資ポートフォリオは拡大する見通しを示していた。

11月にはビットコイン担保ローンを提供するレドンへ出資。さらにドイツのロボティクス企業ノイラへの11億5000万ドル投資も検討していると報じられた。
翌月には、ライトニングネットワーク上で企業向けステーブルコイン決済を可能にするビットコイン決済企業スピードの800万ドル調達ラウンドを主導した。
テザーはビットコイン準備金も積み増している。アルドイノ氏によると、2025年末に8888BTCを追加取得し、保有量は9万6000BTC超に達した。
非公開企業であるテザーだが、BitcoinTreasuries.NETのデータに基づけば、仮に上場企業であれば企業別ビットコイン保有量で世界2位に相当する規模となる。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

