テスラは2025年第1四半期においてもビットコイン(BTC)を保持し続けており、イーロン・マスク氏は株主に対して政府効率化省(通称DOGE)での業務時間を削減し、テスラに集中する意向を示した。

この発言を受けて、テスラ株(TSLA)は4月22日の取引終了後に5.4%上昇し、250.80ドルを記録した。

同日発表されたテスラの2025年第1四半期決算では、売上高が193億4000万ドルとなり、ウォール街の予測を7.85%下回った。前年同期比では9.2%の減少だ。

純利益は4億900万ドルで、前四半期比で80.8%の減少、前年同期比では70.5%の減少となった。

ビットコイン保有は維持

テスラのデジタル資産保有額は、BTC価格の下落とともに10億7600万ドルから9億5100万ドルへと11.61%減少。コインゲッコーのデータによれば、同期間中のビットコイン価格は11.56%下落し、8万2514ドルとなっている。

なお、会計基準の変更により、企業は仮想通貨を時価で評価できるようになった。以前は売却しない限り、評価損のみが計上されていた。

テスラが保有する1万1509BTCは、過去1週間の価格回復を受け、現在では約10億7000万ドル相当に回復している。テスラのビットコイン保有量は2022年6月30日以来変動していない。

「DOGE」業務を縮小へ

マスク氏は、4月22日の決算説明会でDOGEに割いていた時間を5月から大幅に削減し、テスラへの注力を強めると明言した。

「たぶん来月(5月)から、DOGEへの時間配分を大幅に減らす。政府効率化省の基盤構築という大仕事が完了したので、今後はテスラにより多くの時間を割く」とマスク氏は述べた。

一方で、ドナルド・トランプ大統領が必要とする限り、「浪費と詐欺の再発を防ぐため、週に1~2日はDOGE関連の業務に引き続き対応する」とも語った。

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