ビットコイン(BTC)は、ホドラーによる強気の行動のおかげで、10万ドルにまで達するのに問題はないとの指摘が出ている。Decentraderといった仮想通貨アナリストは、ビットコインの強気の勢いが弱まっているという懸念を和らげようとしている。
HODLウェーブは強気を維持
彼らの楽観的な見方を裏付けるのは、ますます多くの投資家が1年以上の長期にわたってBTCを買い溜めしているデータであると、アナリストらは述べている。
「HODLウィーブ」指標によれば、ビットコインの特定の価格で急いで売却したいという欲求が少なく、さらなる成長のための確固たる基盤を提供していることを示唆しているという。
「1年以上のHODLウェーブは、ビットコインがこのサイクル中に快適に10万ドルのレベルに到達することを示唆している」と、Decentraderはまとめている。
「1年以上保持されているビットコインの量が多いほど、供給の流動性や潜在的な売却圧力は低くなる。通常、ビットコインの50%以上が強気相場でHODLされている場合、この水準を下回れば警戒する必要がある」
HODLウェーブは、トランザクションで最後に使用された日時に従って、既存のビットコインの割合を追跡する。

BTC供給をロックダウン
循環しているビットコイン供給の約36%は現在、過去6か月のある時点で移動した「若い」コインで構成されている。
BTC/USDが史上最高値を更新したが、取引所での預かり金は引き続き急落している。これは投資家が長期保有のため、取引所からBTCを引き上げているとみられ、HODLの傾向が強まっていると思われる。

オンチェーン分析サービスのグラスノードの数字が示しているように、今月はマイナーのポジションがプラスに転じている。これはマイナーが報酬のBTCを売却せず、BTC保有を維持する方に関心を持っているようだ。マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、マイナーのこの行動は「合理的だ」と指摘している。
クオンツアナリストのレックス・モスコフスキー氏は、別のグラスノードのチャートに触れ、「強い保有者は、彼らのポジションを増やしている。流動性のないウォレットでのビットコインが急増している」と述べている。

「テクノキング」こと、テスラCEOのイーロン・マスク氏は24日、BTC支払の受け入れを開始したと発表。受け入れたビットコインは法定通貨に交換しないとしており、注目を集める最新のホドラーである。
Bitcointreasuries.orgによれば、テスラは現在4万8000BTCを保有しており、その数はビットコインでテスラ車を購入する人間が増えれば、増加していくはずだ。