ビットコイン(BTC)は、2017年の強気相場で付けた高値から約3倍にまでなっているが、当時の購入者の多くはBTC売却を拒否しているようだ。
ビットコイン金融サービス会社Unchained Capitalの最新データは、2017年の購入者がますます多くのビットコインを管理していることを示している。
2017年の購入者がホドラーに
ビットコインが最後に移動した時期に応じてランク付けをするUnchainedのHODL Wavesチャートによると、3~5年前に購入した人々は投資を続けている、
2020年3月の市場暴落でBTCが3600ドルの安値まで下落したとき、2016年2月から2018年2月の間に最後に移動したBTCの割合は5.57%から13.38%に増加している。
言い換えれば、2019年、2020年、そして2021年の価格上昇でも、2017年の投資家がBTCを売却しなかったということだ。
一方、5~7年、もしくは7~10年にわたるホドラーは、過去1年間でその存在が減少している。
「1月のはじめ、ネットワーク内のすべてのビットコインの59%が1年以上動かされないでいたが、月末にはその数は57%に減少している。2%の減少は、372,320BTCに相当する」と、Unchainedは指摘している。
「1月に取引されたビットコインのほとんどは、3年未満のビットコインだったようだ。3~5年間前のビットコインの割合は0.8%増加し、価格変動にまったく影響されていないようだ。これは2018年1月の15,500ドル、もしくは2016年1月の431ドルから直近の価格急騰までずっとホドルしているということだ」

このデータは、ビットコインが昨年、2017年に付けた高値を超えて2万ドルを突破したことで、当時の投資家が利益を確定させて、大量売却を引き起こしたという説を打ち消すものだ。
HODL Wavesのデータをみても、ビットコインが3万ドル、4万ドル、5万ドルとなっても、BTCへの需要が低下していないようだ。
一方、2011年以前に購入されたビットコインも、2020年3月15日以降、そのシェアは6.85%から10.24%に増加している。