イーロン・マスク氏がCEOを務める米電気自動車メーカーのテスラはバランスシートにビットコインを追加した。明確なビットコインの保有量は明らかになっていないが、トップのマイクロストラテジーに続く、上場企業でも有数のビットコイン保有量となったようだ。

テスラの2020年12月31日までの会計年次報告書「フォーム10-K」によると、ビットコインへ15億ドルが割り当てられている。仮想通貨インデックスプロバイダーのビットワイズでリサーチャーを務めるデビッド・ラワント氏が指摘するように、テスラのビットコインのエクスポージャーは同社の全キャッシュポジションの7.7%に相当する。

今回の15億ドルという規模に対して、ビットコイン換算での明確な数値は示されていない。しかし企業のビットコイン保有額リストを提供する「Bitcoin Treasuries」によると、現在はマイクロストラテジーがトップで32億ドル相当を保有しており、テスラが15億ドル購入したことでこれに続く規模となった。

さらに今回テスラは戦略的準備金としてビットコインを購入したが、これと同様に保有しているのはマイクロストラテジーのみだ。

テスラのビットコイン参入は月曜日夜に相場を急騰させた。既報のように、ビットコイン価格は45000ドル近くまで高騰し、史上最高値を更新した。さらにビットコインの時価総額はじめて8000億ドルを突破した。

テスラはバランスシートにビットコインを加えただけでなく、支払い手段としても受け入れる計画だ。さらに支払われたビットコインはバランスシートに追加される。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン