倒産した仮想通貨レンディングのセルシウス・ネットワークが6月に出金を停止したことについて、不満を持ったクライアントが資金を回収するために行動を起こしている。

8月31日、セルシウスにカストディアルアカウントを持つの64人からなるグループが、ニューヨーク南部地区の米国破産裁判所に資産回収のための訴状を提出した

裁判資料によると、債権者らはセルシウスのカストディサービスに保有されている仮想通貨資産をまとめて2250万ドル以上回収することを求めている。同グループの代理人は、破産に特化した法律事務所Togut, Segal & Segalが務めている。

原告側は、セルシウスがカストディサービスを含む「いかなるプログラムからの出金に応じない」と指摘した。訴状によると、これは「債務者の利用規約の文言」と矛盾しており、利用規約では、保管資産の所有権は「常に利用者にある」と定めている。

セルシウスの利用規約によると、カストディ・ウォレットにあるあらゆるデジタル資産の権利は、「常に」顧客に帰属し、同社に譲渡されることはないとしている。

「セルシウスは、有効な裁判所命令、管轄の規制機関、政府機関、または適用される法律によって要求される場合を除き、お客様から特に指示がない限り、カストディウォレットに保管されている適格デジタル資産を譲渡、販売、貸付、その他の再担保にすることはありません」と、声明は述べている。利用規約は2022年4月に最後に改訂されたという。