携帯大手ボーダフォンは3月6日、国際女性デーに先立ち、テクノロジー関連業界のダイバーシティ(多様性)実現に向けた取り組み「#ChangeTheFace」を発表した。その一環として、サプライチェーン管理ブロックチェーンにおいて調達決定に影響を与えるダイバーシティ基準を実装するという。

発表によると、ボーダフォンは、テクノロジー関連業界におけるダイバーシティおよび社会包括をうながす取り組みを実施。女性所有企業を支援する非営利団体「WEConnect International(ウィコネクト インターナショナル)」とも協力し、サプライチェーンのダイバーシティとその統合を促進するという。

ウィコネクト インターナショナルは、女性・マイノリティ・LGBT・障がい者が所有する企業が、大企業のサプライチェーン内で商品・サービスを提供する機会を得るための取り組み「サプライヤー・ダイバーシティ」を展開している。

ボーダフォンは、後述の「トラスト・ユア・サプライヤー(TYS。Trust Your Supplier)」初期メンバーとして参画しており、今回の発表では、サプライヤーの入札時に、安全性・技術など標準的な基準と並び調達決定に影響を与えるダイバーシティ基準を実装すると明らかにした。

トラスト・ユア・サプライヤー

2019年8月6日、IBMとブロックチェーン企業のチェーンヤード(Chainyard)は、サプライチェーン管理に向けた新たなブロックチェーン・プラットフォームとしてTYSを発表した

TYS上ではサプライヤーの確認用にデジタルIDを生成。サプライヤーは選択したバイヤーとネットワーク上で情報を共有できる。新たなサプライヤーの適正や承認、管理作業における時間とコストを削減できるとしている。時間がかかる手作業を削除し、詐欺やエラーといったリスクを軽減する狙いがある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン