中国の電子商取引大手アリババのクラウド部門は11日、AI(人工知能)を使った独自のチャットボット「通義千問」をリリースする。通義千問はChatGPTと同じく大規模言語モデルだ。

このチャットボットはアリババが展開するメッセージングアプリ「ディントーク」や音声アシスタント搭載のスマートスピーカー「天猫精霊」等アリババの広範なテックビジネスエコシステムに統合される予定だ。

初期段階では英語と中国語で対話が可能であり、対話を書面にまとめたり、メールを作成したり、ビジネス提案書を作成するなどのタスクをこなせるという。

これに先立ってグーグルの親会社アルファベットと中国のテック大手バイドゥは、それぞれ独自のAIチャットボット「バード」そして「アーニーボット」をリリースしている。

一方で、中国のサイバースペース行政庁は、チャットボット開発者に対し、AIが生成するコンテンツが「正確」であり、「セキュリティを危険にさらさない」ように求めている。4月11日に公開された同庁のガイドライン第4条によると、チャットボットによって生成されたコンテンツは「社会主義の核心価値を反映し、国家権力の転覆を含んではならない」とされている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン