ブロックチェーンの資産運用会社スイスボーグ日本で代表を務める谷上健氏は31日、コインテレグラフのインタビューに答えて、長期的にはビットコインETF(上場投資信託)ではなく、仮想通貨の普及率が相場を支える材料になるという見方を示した。

 

 谷上氏は、イーサリアム(ETH)共同創業者がツイートで「ETFに注目しすぎている」と発言したことに同意。世界で新たにネットやスマホを使い始める層が、銀行口座やクレジットカードを使わずにいきなり仮想通貨を使うことによって生まれる市場規模こそ注目に値すると話した。

 またビットコインだけに注目するのではなく、仮想通貨全体の規模に注目すべきと指摘し、年初につけた時価総額のピークである8500億ドルに年内に到達するかもしれないという見通しを明らかにした。

 谷上氏は、モルガン・スタンレーなど外資系の投資銀行で20年間トレーダーを勤めた後、現在はスイス・ローザンヌに本拠を置くブロックチェーン資産運用会社スイスボーグ・ジャパンの代表取締役を務めている。