リップルやアリババから驚異感じず?「仮想通貨は危険」発言で国際送金システムSWIFTのCEOが孤立

クロスボーダー(国をまたいだ)送金市場を支配するSWIFT(国際銀行間金融通信協会)のゴットフリー・ライブラントCEOが23日、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムで、仮想通貨は危険だという認識を示した。

ダボス会議の「持続可能な仮想通貨の構造を作る」というパネルにおいて聴衆の一人として参加したライブラントCEO。司会者に「(仮想通貨)は長続きしないと勇敢にも発言した人物」として指名された後、発言した。ライブラントCEOは、「私は中央銀行の関係者でないが、中央銀行に監督されており、たまに中央銀行の代わりに発言する」とした上で、次のようにの述べた。

「銀行に規制がかけられている理由は、3つの大きなリスクに対処する必要があるからだ。一つは取り付け騒ぎなど社会に構造的な問題を引き起こすリスクだ。これは歴史の教訓から学べるだろう。次に、マネーは消費者を騙すのに良い手段だ。人々はマネーがどう機能するかわからない傾向がある。だから銀行が規制されている一因は消費者を保護することだ。最後にマネーは、悪い奴らが悪いことをするのを妨げる方法だ。だから我々はアンチマネーロンダリングなどの対策をしている」

その上で同氏は、みんながリバタリアン(政府の介入を最小限に抑えようとする思想の持ち主)になる前に、上記の点を心に留めるべきだと言いたいと話した。「だから私はこのパネルにおいては『外れ値』で、(仮想通貨は)危険だと言っている」と述べた。ただ、上記の3点が仮想通貨に対する反論にどのようになりうるか具体的に説明しなかった。

1973年設立のSWIFTは、世界200カ国に1万1000もの金融機関と提携しているが、送金スピードが遅く、コストが高いこと批判の的となっている。代わりにリップルやステラ、JPモルガンのIIN、アリババのアリペイなどブロックチェーン企業がライバルとして台頭しており、クロスボーダー(国をまたいだ)送金市場の競争は激化している。

SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)とは、世界規模で標準化された送金プラットフォーム。日本語訳は国際銀行間通信協会。国際間でお金の移動を行うために各国の銀行が協力し、共通の手続きを行うことでグローバルなお金の移動を可能にしている。お金の国際間移動は、各国通貨の違いから、銀行が多額の外貨準備(自国以外の通貨の準備)を行う必要があるが、全ての銀行が多様な通貨を確保できるわけではない。したがって、SWIFTによる海外送金は、いくつもの銀行を仲介して行われる。そのため、高額な手数料、送金速度の遅さ、また不透明な資金移動プロセスが問題点として指摘されている。

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