銀行間通信プラットフォームSWIFTの中央銀行デジタル通貨(CBDC)相互運用性プロジェクトのベータフェーズに3つの中央銀行が参加した。SWIFTが9月13日に発表した。また、このプロジェクトはサンドボックステストの新たな段階にも入ったという。

香港金融管理局、カザフスタン中央銀行、および名前を明らかにしていないもう1つの中央銀行が、SWIFTの「CBDCコネクタソリューション」にインフラを統合し、直接テストを行うことになった。

サンドボックステストの第1フェーズは3月に始まり、カナダロイヤル銀行、フランス銀行、ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバ、シンガポール金融管理局、HSBC、ドイツ連邦銀行、ナットウエストなど、18以上の組織が参加した。今回の発表によれば、新しいフェーズではサンドボックスでの参加者の数は30を超えることになる。

SWIFTは、ニューヨーク連邦準備銀行とのホールセールCBDCプロジェクトを含む、CBDCに関する複数のプロジェクトに取り組んでいる。

SWIFTは世界中の1万1500以上の金融機関を結びメッセージングサービスだ。新しいテクノロジーが多くの場面で競合相手になり得るため、CBDCとは微妙な関係にある。しかし、競争はイノベーションを生む。SWIFTは8月に発表したところによると、取り扱う取引の89%は1時間以内に処理され、2027年までに1時間決済を75%達成するというG20の目標を上回っている。さらに、ネットワーク上の取引の84%は「直接行われるか、単一の仲介者を通じて行われる」としている。ただし、規制コントロール、営業時間、バッチ処理などのため、実際にはホールセール支払の60%しか1時間以内に終了しないと指摘した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン