新しい調査によると、英国の仮想通貨投資家の36%は、最初に投資をしたときに仮想通貨に対する理解が「不十分だった」と答えている。

この調査は、金融サービス会社向けソフトウェアを手掛けるOxford Riskによって実施されたものだ。英国の投資家1038人を対象に調査したものだ。

調査によると、英国の仮想通貨投資家の36%は最初に仮想通貨投資をしたときにこのセクターへの理解が「不十分または存在しなかった」と認めている。21%は、投資をした後でも依然としてこのセクターに関する知識が低いままだと回答している。

また調査では、暗号資産への投資はFOMO(取り残されることへの恐怖)によって引き起こされていたこともわかった。回答者の約35%は、仮想通貨高騰について何度も目にしたと答え、15%は友人や家族からこのセクターへの投資を推奨されたと述べている。

Oxford Riskの行動ファイナンスの責任者であるグレッグ・B・デイビス氏は、次のように述べている。

「懸念されるのは、あまりにも多くの人々が、自分たちが何をしているのかを知らずに盲目的に購入しており、ほかの人がお勧めするからとか価格が上昇しているからという理由で投資していることだ。人々は仮想通貨にかなりの金額を投資しているはずなのだが、自分たちが何を買ったのかを理解していない場合がある。それが懸念されることだ」

多くの人々は、まだ市場の未来について確信が持てていないようだ。45%の人々は、価格の上昇が続くかはわからないと回答し、32%は上昇するかは不確実だと回答。上昇すると回答したのは24%だった。

ほとんどの投資家はこのセクターへの投資は比較的少額で行っているようだ。81%が「何が起こるのかを見る」という理由で、仮想通貨を少額投資したと回答した。71%の人々は、仮想通貨の投資額が自分の貯金の5%以下だったと回答。41%は自分の貯金の1%以下の金額を投資したと回答している。総資産の20%を投資したという投資家は回答者の7%、10%以上投資したというのは10%となっている。

英国の金融行動監視機構(FCA)の最近の調査によると、2021年6月時点で国内の成人の230万人が仮想通貨を保有している。これは昨年の190万人から増加している。投資家の数だけでなく、保有額も増加している。2020年では保有額の中央値は260ポンド(約3.9万円)だったが、21年には300ポンド(約4.5万円)となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン