新しいデータによると、イーサリアム(ETH)のクジラ(上位1000人)が保有するERC-20トークンの中で、最大のシェアを持つものがシバイヌ(SHIB)だという。

WhaleStatsがまとめたデータによると、SHIBはイーサリアムがクジラが保有するERC-20トークンの中で21.68%のシェアを持っている。これは金額にして23.5億ドルにのぼる。SHIBに次ぐシェアを持つのは、Crypto.comのネイティブトークンであるCROで、こちらは5.54%のシェアになる(金額ベースでは6億390万ドル)。

Coingeckoのデータによると、SHIBは現在時価総額で第11位の暗号資産だ。その時価総額は269億ドルにのぼり、前出のWhaleStatsのデータと組み合わせれば、ETHのクジラがSHIB全体の約9%を保有しているということになる。

SHIBコミュニティは、コインベースやロビンフッドといった仮想通貨取引プラットフォームにSHIBを上場させるように熱心に訴えてきた。ウェブ上で署名活動も行われており、Change.orgの請願書には記事執筆時点で53万件を超える署名が集まっている。ちなみにコインベースでは、9月17日からSHIBをサポートしている

最近のSHIBコミュニティで話題となっているのは、ファーストフードの巨人マクドナルドを巡るものだ。「ShibArmy1365」というアカウントによる「SHIBを支払手段にして欲しい」というツイートがきかっけだ。マクドナルドのPRアカウントは「あなたの関心に感謝し、支払エクスペリエンスを継続的に評価していきます」と回答した。

企業アカウントによる社交辞令的な挨拶なわけだが、これが500リツイート、1500いいねの反応を生み、SHIBコミュニティからのミーム攻勢が殺到した。

ShibMac meme

マクドナルドがこれにどういう反応するのかはわからないが、SHIBを採用しようという動きは足元で実際に進んでいる。仮想通貨決済企業Coingateは11月11日、SHIBのサポートを開始したと発表。デジタルウォレットプロバイダーのZenGoも、11月17日にSHIBのサポートを行った

SHIB x McDonald's meme

シバイヌ人気は衰えずか

11月11日から始まった仮想通貨市場の調整の中で、SHIBの価格は記事執筆時点で0.00004854ドルで推移している。10月28日に0.00008616ドルの史上最高値を付けた後、SHIBは43.6%下落した形だ。

価格は下落したが、SHIBの人気はまだ健在のようだ。SHIBの公式ツイッターアカウントは17日に200万フォロワーを達成した。