チェーンアナリシスが24日に発表した新しい調査によると、ビットコイン(BTC)投資家と投機筋のビットコイン保有量の割合が安定し、今後はファンダメンタルズの変化のみが市場に影響を与える可能性がある。

 報告書に示されたデータは、標準化された通貨集計量の概念を用いて集めた。具体的には、アナリストは、コインを最も流動性の高いもの(投機と取引向けコイン)、より流動性の少ないもの(投資のために保有されたコイン)、最小限の流動性のコイン(失われたコイン、未採掘のコイン)に分類し、その後、この通貨供給量を通貨集計量とした。

 この研究によると、夏の間、通貨供給量は非常に安定していた。5月から8月までの間、投機のために保有されているBTCは、利用可能なBTCの約22%、投資対象として保有されているBTCは、約30%で安定していた。

 チェーンアナリシアスは、これは市場が誇大宣伝の影響を受けにくくなったという兆候であると指摘している。ニュースによる耐性がついたため、ニュースによってBTCの価格を上下させることがしにくくなったことを示唆した。さらに、「2017年より前にビットコインを保有した人たちとは異なる信念と期待を持った非常に多くの人が市場に参入した後、市場は再調整されたようだ」と付け加えた。

 長期投資家と投機筋の両方が、夏の間にポジションを維持しており、制限的な規制や技術改善のようなファンダメンタルズの変化だけが、市場のリアクションを引き起こす可能性があるという。

 これらの発見に加えて、チェーンアナリシアスは、BTCが2017年の終わりからユーザーベースの成長を維持していることを示している。これは、人々が仮想通貨を導入する最初の課題が克服されたことを示しているという。

 6月、チェーンアナリシアスは、6ヶ月連続でBTCの「ガチホ勢」が投機家へ切り替えていることを示す調査を発表した。2017年12月以降、日中トレーダーが保有するBTCの額は、510万BTCに上昇し、長期投資家(コインを1年以上保有していた人)の保有量である約600万BTCにほぼ等しくなったと報告している。