世界最大のビットコイン保有企業であるストラテジー社は、2025年第2四半期の業績について、好調な資産収益と低調な本業収益という混合した内容になるとみられている。

火曜日にブルームバーグが報じたところによると、同社は同四半期に130億ドル超の含み益を計上すると予測されており、その主な要因は大量の仮想通貨保有にある。一方で、コア事業であるソフトウェア部門の売上は1億1,280万ドルにとどまる見込みであり、デジタル資産への依存と実業の業績との乖離が拡大していることを示している。

Bitcoin Treasuriesのデータによると、ストラテジー社は3月31日時点で52万8,185BTCを保有しており、当時の評価額は435億ドルを超えていた。6月最終週の月曜日時点では評価額は563億ドルに達しており、この3か月間での含み益は128億ドルとなった。

ビットコイン価格の上昇に伴い、同社の会長マイケル・セイラー氏にならって仮想通貨を保有資産に加える企業が相次いでいる。コインテレグラフの報道によれば、現在250社がビットコインを保有しており、うち26社が6月にBTC準備戦略を発表している。

また、ストラテジーが週単位で実施したBTC買い増しにより、さらに約6億4,000万ドル、約9%の含み益が発生した。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によれば、同社はこの期間中、平均取得価格9万7,900ドルでビットコインを購入していた。

含み益とは、企業や投資家が保有する資産の評価額が、取得時の価格よりも上昇している状態を指す。売却はされておらず、現金化された利益ではない。

トレーディングビューのデータによると、ストラテジー社の株価はナスダックで過去1年間に170%以上上昇している。火曜日の取引では6%下落したが、長期的な上昇トレンドは維持されている。

セイラー氏、ストラテジー社の業績をアピール

セイラー氏は火曜日、X(旧ツイッター)への投稿で、同社が2025年第2四半期において7.8%の「ビットコイン利回り」を達成したと述べた。この「ビットコイン利回り」とは、1株当たりのビットコイン保有量の変動率を示す、同社独自のパフォーマンス指標である。

Source: Michael Saylor

ストラテジー社、ビットコイン購入を継続

ストラテジーは2025年を通じて、ビットコイン購入を継続的に進めている。6月下旬には4,980BTCを取得したほか、その1週間前には2,600万ドルで245BTCを追加購入していた。さらに、5月26日から30日にかけては7,051万ドルで705BTCを取得していた。

同社はこれらの購入を、負債、株式、優先株を組み合わせた資金調達手法でまかなっている。この戦略について、一部のアナリストは「極めて収益性が高い」と評価する一方で、株式の希薄化による株主利益の低下を懸念する声もある。

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