仮想通貨のステラ・ルーメン（XLM）の価格が過去24時間で60％近い上昇を記録し、2018年9月以来、0.2ドルを上回った。プロジェクト開発者がステラのパブリックネットワークプロトコルで新しいバージョンを発表し、バリデーターによって実装された後、価格が上昇した。

今回のアップグレードは、ステラのネットワークベースのアプリをより簡単に構築できるようにする2つの機能が含まれており、11ッ月23日に発表された。

ステラの価格は、取引高が増加し始めた11月21日まで、過去1年間にわたって抑制された値動きをしていた。ステラは過去48時間で価格が倍増し、時価総額トップのコインの中でもその動きは際立っている。1週間のパフォーマンスは125％の上昇となっている。アルトコインの上昇をリードしている仮想通貨の1つとなっている。

ステラは、ジェド・マケーレブ氏によってがリップルラボのプロトコルからフォークする形で2014年7月にリリースされた。ブロックチェーンを使用してクロスボーダー決済のコストを削減しようとしている。このプロジェクトは、従来の金融サービスへのアクセスが存在しない地域でのサービス提供に特に焦点を当てている。

ステラの今回のアップグレ―ドには、悪意のある攻撃者がネットワークを破壊しようとする行動から防御しつつ、ユーザーエクスペリエンスを強化するよう設計された2つのコンポ―ネットが含まれている。

ステラの公式ブログによると、今回のアップグレードに含まれている機能は1年以上開発されており、ステラで顧客向けアプリやサービスを構築する際の開発者の「最大の問題点」のいくつかに対処している。

「アップグレード後、開発者はブロックチェーンの複雑さを抽象化する、よりシンプルで優れたユーザーエクスペリエンスを作成し、高速で安価なパーミッションレスなパブリックレッジャーの利点を失うことなく、それを行うことができる」

ステラはまた、東アフリカの企業間決済プラットフォームプロバイダーのClickPesaとのパートナーシップも11月24日に発表している。ClikcPesaは、この地域の6ヵ国でサービスを展開している。ステラのブログによると、ClickPesaは「アフリカ内のクロスボーダー決済とP2P決済において固有の摩擦を減らす機会」を作るため、ステラを利用するという。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン