仮想通貨ステラの分散型取引所であるステラXが9月28日にベータ版を終了し、プラットフォームが正式に立ち上がった先日には仮想通貨取引所大手ビットフィネックスが、今年11月を目処にEOS(イオス)ベースの分散型取引所ベータ版の立ち上げに動いており、分散型取引所をめぐる動きが活発になってきている。

ステラXは今年7月に発表された。ステラ(XLM)を基盤にしていて、手数料は無料だという。米国の銀行口座から米ドルを直接預金することができ「法定通貨にとって本物の入り口」になると主張している。ステラの時価総額は48億ドルで現在第6位の仮想通貨だ(引用元:CoinMarketCap)。

ステラXは、これまでの仮想通貨取引所との違いは手数料がゼロであるという点を強調。イーサリアム(ETH)の分散型取引所はガス代が高いし、「無料」を謳う仮想通貨取引アプリのロビンフッドは「顧客の動きのないファンド」から利益を上げていると、他社との違いを指摘した。

StellarX

StellarX Trading App Interface. Source: StellarX Medium

分散型取引所は、中央集権型の取引所よりセキュリティが高いと評価されている。分散型取引所は、利用者が秘密鍵を使ってコインのオーナーシップを維持できる仕組みを提供する一方、中央集権型取引所は、仮想通貨を一箇所で集中管理する「ハニーポット」方式を採用しているためサイバー犯罪者にとって標的を絞りやすくなる。