ブロックチェーンアプリ開発環境を提供するスタートアップ企業Alchemy(アルケミー)が、仮想通貨・ブロックチェーンの投資会社パンテラキャピタルが主導するシードラウンド(ベンチャー企業の立ち上げ直後の調達)において、1500万ドル(約16億4200万円)を調達したと発表した。ブルームバーグが12月17日に報じた。
プレスリリースによると、この資金調達には、米ネット証券大手チャールズ・シュワブ創業者のチャールズ・シュワブ氏、Yahoo!共同設立者ジェリー・ヤン氏、リンクトイン(Linkedin)共同創業者リード・ホフマン氏、グーグルの親会社アルファベットのジョン・ヘネシー会長なども参加したという。Alchemyの公式サイトによると、元プロサッカー選手の本田圭佑氏も投資しているようだ。
Alchemyが手がける開発環境は、仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤の分散型アプリ(Dapps)「クリプトキティーズ」、「Gods Unchained」などに利用されており、世界200ヵ国以上毎週100万人以上の顧客にサービスを提供しているという。
ブルームバーグによると、スタンフォード大学出身のAlchemy共同設立者ニキル・ビスワナタン(Nikil Viswanathan )氏とジョー・ラウ(Joe Lau)氏は、ブロックチェーンに大きな期待を寄せていると語ったという。
「ブロックチェーン業界のマイクロソフトになりたい」
ラウ氏は過去数十年のPC/IT業界を振り返り、現在のブロックチェーン技術の状況と比較した。「70~80年代は、主に研究者がコンピューターを使用していたが、現在では誰もがコンピューターを使いこなしている」とブルームバーグに述べたそうだ。
なお、コインテレグラフはAlchemyに連絡したが、記事掲載時点では応答がない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン