ステーブルコイン発行企業サークルのジェレミー・アレールCEOによれば、ステーブルコインは今後10年で「世界経済の通貨」の10%を占める可能性があるという。

これは大胆な主張だが、アレール氏は次の「10年」でステーブルコインの採用が指数関数的に拡大する可能性を指摘した。

「世界最大の決済企業の多くがこの技術を積極的に使用しており、パブリックチェーンとステーブルコインの利点が明らかになるにつれて、その利用拡大を模索している」とアレール氏は6月19日のX投稿でのべた。

アレール氏によれば、対象市場の規模は「数十億ドル」にのぼる。ブロックチェーン上でデジタルドルを解放することで、銀行口座を持たない人々への銀行サービス提供、送金コストの削減、シームレスな国際商取引の実現が可能になるという。

アレール氏は、ステーブルコインがデジタルマネーの一形態としてますます受け入れられており、2025年末までに世界の100兆ドル市場の電子マネーの「より大きな部分」を占めるようになると指摘した。

「世界経済の通貨の10%がステーブルコインになり、信用仲介が部分準備金の貸付からオンチェーンの信用市場に移行する未来はどのようなものか」と言い、アレール氏はこの移行が「次の10年以上で達成可能だ」と語った。

現在1620億ドルのステーブルコイン市場は、8兆ドルのマネーマーケット市場の0.2%に過ぎない。

アレール氏の予測が2034年までに実現するためには、ステーブルコイン市場は年率47.7%で成長する必要がある。ただし、この見積もりには8兆ドル市場の成長は考慮されていない。

アレール氏のサークルが発行する米ドルステーブルコイン、USDコイン(USDC)は現在328億ドルの市場規模を誇り、テザー(USDT)に次ぐ2番目に大きなステーブルコインとなっている。

Stablecoin transaction volumes from USDC, USDT, PayPal USD (PYUSD) and USDP Stablecoin (USDP) since January, 2023. Source: Visa

アレール氏の強気の見方はステーブルコイン市場に限らない。仮想通貨の採用も次の10年以上で「数十億のユーザー」と「数百万のアプリケーション」に広がり、パブリックブロックチェーンインフラ上でスマートコントラクトによる商取引や金融取引が大幅に増加すると考えている。

さらに、オンチェーン組織が一部の多国籍企業を上回るパフォーマンスを見せる可能性もあるとアレール氏は考えているが、どのセクターでどのようにそれが実現するかについては詳しく述べなかった。

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