現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)を申請した資産運用企業の1つであるハッシュデックスは、米国初の現物型ビットコインETFが2024年第2四半期に登場し、その後に現物イーサリアム(ETH) ETFが続くと予測している。

同社の米国およびヨーロッパ製品責任者ドラマネ・メイテ氏は12月4日に発表された2024年の展望レポート「米国における現物ビットコインETFの正確なタイミングは不明だが、2023年にこの製品に関する認識が"もし"から"いつ"へと変わった」と述べた。

「米国の投資家は来年第2四半期までに現物型ビットコインETFにアクセスできるようになり、現物型イーサETFもそれに続く可能性が高いと考えている」と指摘している。

同社は、米国証券取引委員会(SEC)に現物ビットコインETFの申請を行った13の資産運用会社の1つであり、先物と現物契約の両方を保有するハイブリッド型のイーサリアムETFも提案している

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏とエリック・バルチュナス氏は、2024年1月10日を前にして現物ビットコインETFが90%の確率で承認されると予測しているが、セイファート氏は以前、これは19b-4の申請にのみ言及しており、ETFをローンチするためには"S-1"として知られる別のフォームも承認される必要があると指摘していた。セイファート氏は11月に「承認とローンチの間には数週間から数ヶ月かかる可能性がある」と述べている。

各企業はS-1フォームを使用してSECに提案された規則変更を通知し、SECのコーポレート・ファイナンス部門の承認を必要とする。

ハッシュデックスのレポートでは、メイテ氏は現物型ビットコインおよびイーサリアムETFが「数千人のスタッフと信頼されたブランドを持つ既存の資産運用会社」によって初めて顧客に提供される仮想通貨製品になるだろうと予想している

彼はこれが、既存の現物型の仮想通貨上場投資商品がある世界の3つの市場、ヨーロッパ、カナダ、ブラジルを合わせたよりも大きな、50兆ドル規模の市場を開放すると考えている。メイテ氏は、シングルアセットETFへの関心の大部分がビットコインとイーサリアムに集中すると予想している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン