韓国のゲーム評価・管理委員会(GRAC)が9月22日にNFTベースのゲームの評価を延期したため、ブロックチェーンゲーム業界は、規制当局がNFTトークンベースのゲームに警戒感を持っているのではないかと懸念している。NFT(ノンファンジブルトークン)とは非代替性トークンともいい、同様の価値を持つものが他にない、唯一無二のデジタル資産を表す。
iNews24によると、GARCは、ブロックチェーンゲーム開発企業スカイピーピルが手が得けるNTFベースのゲーム「ファイブスター」の評価の発行を延期することを決定した。
韓国の法律では、GRACが韓国企業が作成したビデオゲーム(オンラインでもオフラインでも)を一般に公開する前に評価する必要がある。現時点では、GRACがファイブスターの評価を遅らせた理由は明らかにされていない。
iNews24は、遅延の理由として「非常に可能性が高い」ものは、2021年に施行される「特別支払法」の存在だ。これは仮想通貨を含む金融サービスのマネーロンダリング防止(AML)に関するルールを強化するものだ。これにより、将来的にユーザーが互いに取引できるようになるため、NFTベースのゲームにおいても本人確認(KYC)が必要になる可能性があるのではないかという推測につながる。
これはブロックチェーンベースのゲームが、ゲームの規制当局による承認で問題を抱えた例としては、初めてのものではない。韓国のブロックチェーンゲーム企業NodeBrickが制作したNFTゲームであるInfinity Startは、2019年にGRACの承認を得ることができなかった。
当時、規制当局はイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のユーザーがアイテムを購入、販売、および取引できるゲームにレーティングを付与することはできないと説明していた。
Fn Newsが引用した現地アナリストは、これらのブロックチェーンゲームの提案が拒否される可能性について悲観的な見方をしている。「NFTアイテムが問題である場合、ブロックチェーンゲームの死亡通知に既に署名がされているようなものだ」と指摘している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン