韓国の金融監督院(FSS)は、今年初めに成立した「仮想資産利用者保護法」を補完する規制を準備している。現地報道によると、新規制は来年1月までに整備される予定だという。

韓国議会の政務委員会は10月17日にFSSに関する質疑が行われた。この中で、FSSのトップであるイ・ボクヒョン氏が、韓国人が仮想通貨「バーガーコイン」でお金を失っているという批判に応えた。「バーガーコイン」は、韓国で取引される外国発行の仮想通貨を指す韓国の俗語だ。

報道によれば、FSSは上場手続き、内部統制、仮想資産の発行と流通の基準を設定し、「仮想資産市場監督検査システム」を導入するという。イ氏は、新規制は地元の仮想通貨取引所アップビット、ビッサム、コインワン、コービット、ゴーパックスから成るデジタル資産交換協会(DAXA)と協議中であると語った。

イ氏は6月に成立した法律は規制の詳細が不足しているとも述べた。法律は違反に対する刑事責任を明確にしたが、イ氏によると、FSSに十分な権限を与えていなかった。彼は「ステーキングや不公平な開示による流通量の操作に該当する行為が本当にある場合、DAXAと協議する」と語った。彼は続けて、「発行市場に関連するさまざまな審査に関連するシステムが証券部門には存在するが、DAXAや個々の取引所には関連するシステムが存在しない」とも指摘した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン