韓国大手メッセンジャーのカカオトークを運営するカカオは、チケット発券サービスを提供するアイルランドのスタートアップ「Festy(フェスティ)」と、ブロックチェーン基盤の決済システム開発に向けてパートナーシップ契約を締結した。アイルランドのビジネスニュースメディア、フォーラが3月23日に報じた

今回の提携は、カカオのブロックチェーン子会社グランドXのブロックチェーンプラットフォーム「クレイトン(Klaytn)」を、ブロックチェーンベースの決済システムとフェスティの分析アプリケーションの両方に適用することに焦点を当てている。

クレイトンは自身のホームページで、3月22日の時点でフェスティとの提携について触れていた。今回のフォーラの報道によると、フェスティはクレイトンプラットフォーム上で今年7月に立ち上がる計画だ。

フェスティの創設者グラハム・デ・バッラ氏は今回の提携について、ブロックチェーン技術基盤の完全な監査が可能でプライバシー志向なプラットフォームになるだろうとし、さらに、以下のように述べている。

「我々は、こういった取引に対してより透明性の高いシステムを提供することができる。ユーザーはそこで、彼らを取り巻くビッグデータに貢献し、報いることができる。つまりビッグデータに貢献すればするほどより利益を得ることができる。あるいはデータ提供を完全に拒否することもできる

フォーラの報道によると、契約書にはフェスティへの出資が含まれているが、金額は非公開だという。

クレイトンは、2019年第1四半期の正式ローンチに先駆け、昨年秋にテストネットがリリースされている。そのすぐ後、カカオはステーブルコインプロジェクトのテラと新たに提携。テラがブロックチェーンベースの決済システムとしてクレイトンを使用することを発表した

翻訳 ロシアンOLちゃん
4歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版
原文 South Korean Messaging Giant Kakao, Irish Startup Partner for Blockchain Payment Methods